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5700円もする中国国家京劇院の京劇をタダで見てきました。 [京劇]

本来ならば5700円払わなければ見ることができないほどのものだったのですが、創価学会の友人の方からタダ券があるので一緒に行かないかと誘われ、本日今まで見たことがない京劇というものをはじめて見るに至りました。富山駅の北口の近くにあるオーバードホールで行われたのですが、5700円もするにもかかわらずほぼ満席でしたのでその人気ぶりには驚かされました。

京劇1.JPG

中国国家京劇院で演じている中国人はほとんどが小柄な人物だったので子供なのではないかと思われます。子供でありながらバク転とか側転とかを3回~4回連続でこなしていたのでその努力や才能は並々ならないものがあったのではないかと思いました。



1作品目は「覇王別姫」というものであり、項羽の最後の戦いを描いた劇です。紀元前202年に項羽が漢軍に包囲され、四方に楚の歌を聞いたときに項羽は絶体絶命の窮地に陥ったことを悟ります。その時の話が元で四面楚歌という四字熟語が出来たらしいです。別れの宴席の後項羽の妻が剣の舞を踊り、項羽の妻が足でまといにならないよう自ら剣で首を切って自決したところで1作品目は終了します。

京劇2.JPG

項羽の妻が夫の為に自ら自決するのですが、その時の心境というものはどういうものなのか想像を絶するものがあります。自分がその立場だったら絶対にそれは出来ない。例え生存の可能性が1%のだったとしても、夫と共に戦いながら逃げ延びることを選んだと思います。自決する覚悟があるのであれば夫の盾になったほうが夫の生存率が上がるとも考えることができます。





2作品目は「鳳環巣」という作品で超美人の妹とブサイクな姉を入れ替えて貧乏ではあるが文武両道で将来有望のイケメンである穆居易と結婚させようと画策するコメディ?のような劇です。穆居易は超美人と結婚すると聞いていたにもかかわらずその正体がブスだと勘違いし逃げ出します。結婚破棄の理由として結婚前に妻が私に会いに来たということをあげ、不道徳だからとしているのですが、それは建前で顔が問題だったようです。
親からもらった顔なのでこればかりは自分ではどうすることもできない問題なのですが、女性にとって顔は人生を180度左右するくらいの重要なもので、顔のいい女性は幸せな人生が約束されているといっても過言ではないということを再認識できました。当時女性は結婚前まで顔を隠しておかなければならなかったようで、ブサイクな姉は大富豪と結婚することになりました。大富豪が結婚破棄するというのですが、姉はしたたかで機転のきく性格だったようで、嘘から出た誠。これも運命ね。あんたの顔も私と同じようなもので私も嫌だけど我慢してあげるわ。といいます。それでも結婚破棄すると言うと結婚詐欺で皇帝陛下に訴えるといい、大富豪は渋々結婚を受け入れることになりました。大富豪がかわいそうでした。この時は姉の性格の図太さとしたたかさに腹がたつと同時にそれを武器にのしあがるとっさの機転に関心すら覚えました。私はここ一番の大勝負の時に勝負できない人間なのでその駆け引きや話術によるもってきかたは見習うに値する羨ましい部分でもありました。

京劇3.JPG


劇を見ているときは、あまり感動は覚えなかったのですが、こうやって後から思い返してみると、なかなか濃い内容の劇だったのではないかと思います。





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