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「一命」を見ての感想 [映画]

狂言切腹というのが当時あったかどうかは疑問ですが、スゴい方法を考えつくものだと感心してしまいました。
狂言切腹というのは、貧しくて生きていけないので、武士として切腹して潔く果てたいと言って同情を誘い、お金を恵んでもらうというものです。
最初の頃は貧しくて生きていけないのであればお金を施すなり、その人を雇うなりしていたのですが、それに味をしめた浪人たちが真似するようになり、見せしめのために強制的に切腹させる大名が現れたみたいです。
つまり大きく分けて狂言切腹を迫られた場合、大名はその人を雇うもしくはお金を恵むか、切腹させるかのどちらかに迫られることになります。
お金を恵んだ場合、第2第3の狂言切腹が生まれ、財政が傾く危険性があるので出来ることならば避けなければなりません。
強制的に切腹させた場合は、必ず遺恨を残し後々大変なことになります。
ですから、どちらのやり方も賢明とは言えないでしょう。
もしも、私が大名の立場ならば、切腹を庭でしたいということであれば、他でお願いしますと言うでしょう。




市川海老蔵演じる武士が養子の恨みを晴らすため、最後井伊家に狂言切腹で乗り込み、復讐しようとするのですが、なぜ切ることができないナマクラ刀で乗り込んでいったのか分かりません。
もしかしたら、養子の息子の切腹したナマクラ刀で戦うことによって相手に何らかのメッセージを与えたかったのかもしれません。
それにしても、市川海老蔵演じる武士は暴れん坊将軍並みに強く一人で30人くらいの武士を相手にしており、
カッコ良かったです。
最後はナマクラ刀が折れて抵抗することなく切られることになるのですが、気持ちが良くない終わり方だったと思います。真剣で役所広司演じる大名を追い詰め、命乞いさせて反省させて終わらせれば爽快感バツグンだったのではないかと思いました。


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ネットではプリニーバールを仲間にすることは絶対に出来ないと書いてあったが、裏技を使用すればもしかしたら仲間にできるかも・・・

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