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「一命」を見ての感想 [映画]

狂言切腹というのが当時あったかどうかは疑問ですが、スゴい方法を考えつくものだと感心してしまいました。
狂言切腹というのは、貧しくて生きていけないので、武士として切腹して潔く果てたいと言って同情を誘い、お金を恵んでもらうというものです。
最初の頃は貧しくて生きていけないのであればお金を施すなり、その人を雇うなりしていたのですが、それに味をしめた浪人たちが真似するようになり、見せしめのために強制的に切腹させる大名が現れたみたいです。
つまり大きく分けて狂言切腹を迫られた場合、大名はその人を雇うもしくはお金を恵むか、切腹させるかのどちらかに迫られることになります。
お金を恵んだ場合、第2第3の狂言切腹が生まれ、財政が傾く危険性があるので出来ることならば避けなければなりません。
強制的に切腹させた場合は、必ず遺恨を残し後々大変なことになります。
ですから、どちらのやり方も賢明とは言えないでしょう。
もしも、私が大名の立場ならば、切腹を庭でしたいということであれば、他でお願いしますと言うでしょう。




市川海老蔵演じる武士が養子の恨みを晴らすため、最後井伊家に狂言切腹で乗り込み、復讐しようとするのですが、なぜ切ることができないナマクラ刀で乗り込んでいったのか分かりません。
もしかしたら、養子の息子の切腹したナマクラ刀で戦うことによって相手に何らかのメッセージを与えたかったのかもしれません。
それにしても、市川海老蔵演じる武士は暴れん坊将軍並みに強く一人で30人くらいの武士を相手にしており、
カッコ良かったです。
最後はナマクラ刀が折れて抵抗することなく切られることになるのですが、気持ちが良くない終わり方だったと思います。真剣で役所広司演じる大名を追い詰め、命乞いさせて反省させて終わらせれば爽快感バツグンだったのではないかと思いました。


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ヘルタースケルターという映画を見ての感想 [映画]

ヘルタースケルターのDVDをいつか見ようと思っていたものの、気分が乗らず先送りしていたところ、
偶然、本屋でホリエモンが刑務所で1000冊読んだ本の中にヘルタースケルターがあり、感想を述べていたのでそれがキッカケでヘルタースケルターのDVDを見ることになった。

沢尻エリカ演じるりりこがすごくワガママで荒れていたが、荒れている理由が後から分かってゾッとした。

特殊な美容整形をしてなりたい顔NO1のモデルになったものの、次第に顔が蝕まれていき後遺症が残り、お金をかけて手入れをしなければならず、お金がなくなったあとは朽ち果てるのみというもの。
私がりりこの立場なら、絶対にこういった美容整形には手を出さないだろう。
絶世の美貌を手に入れたあと、よしんば大金で副作用を抑えながら美貌を維持し続けることが出来たと仮定しよう。しかし、老化は食い止められないのだからそのうち人気がなくなり、引退しなければならなくなる。
引退したあと、副作用を抑えるのに必要なお金はどうやって工面するつもりだったのだろうか?


りりこは日本中から羨望と憧れの眼差しで見られていたものの最後、私は誰からも愛されていないし、誰からも必要とされていないと言っていた。愛されるとか必要とされるという意味は、私が考えている以上に重いものであるという事を再認識できた気がします。

最後りりこは自分で自分を壊すと言って片目を自分で潰すが、あの行為に何の意味があったのか、どんな意図であんなことをしたのか私には最後まで理解できなかった。


ヘルタースケルターの原作は女性の漫画らしく、機会があればぜひ読んでみようと思っております。
その漫画を読むことによって、映画を見るだけでは見えてこなかった部分が見えてくるのではないかと思えるからです。映画ではヘルタースケルターの意味をシッチャカメッチャカと言っていたが国語辞典で調べてみると、
慌ててとか、混乱してとか、螺旋形のすべり台とかいう意味でした。

リリコは確かに慌てて混乱した行動をことがしばしばあったように思えました。
それから、リリコの選んだ人生は螺旋形のすべり台そのものであり、頂点から円を描きながら下降していく、まさにリリコの人生そのものだったようにも思えました。

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ネットではプリニーバールを仲間にすることは絶対に出来ないと書いてあったが、裏技を使用すればもしかしたら仲間にできるかも・・・

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